【連載_最終回】2022年度研究インターンシップ参加者に対する企業担当者からのコメント
2022年度の研究インターンシップ体験談を連載して紹介します。
最終回の今回は、インターンシップ参加者に対する企業担当者からのコメント(抜粋、一部改変)を紹介します。
インターンシップ参加者の良かった点
・新たな技術検討に際して、さまざまな確度からアプローチ・検証いただき大きく貢献いただきました。実習当初から、周囲のメンバーと円滑にコミュニケーションを取って関係構築を行いつつ、主張すべき部分を言語化して周囲に表現できる点も、エンジニアとしてとても強みだと感じています。
・専門分野の異なる研修生であったため、本研究のデバイスを初めて見るところから始まり、純粋に感動してくれた姿勢が印象的であった。思い込みが無く、現象を理解する学習を自主的に行い、積極的に質問し、自分の考えを臆することなく表現できる研修生であったと感じる。
・事前に弊社研究に関連する技術の特長や課題を調査・考察しており、不明な点についてはしっかりと質問してくるなど、弊社若手メンバーにも大きな刺激となった。また、研修生が持つスキルを活用した課題解決案を提案して頂き、弊社では検討していなかった新しいアプローチを考えるきっかけを与えて貰えた。
・研修内で生じた1つ1つの問題に対しては、自らの力で解決できておりましたので、問題解決能力の高さが窺えました。また、待ち時間が発生する場合でも、こちらから指示を出さなくても待ち時間を有効活用し仕事ができておりました。企業に今すぐ就職しても十分に活躍できるものと思います。
インターンシップ参加者のさらに成長できる点
・遠慮はあったかも知れないがリーダーシップを感じることは少なかった。インターン中は社員の一員という意識で自分を出すところはもっと積極的に出してもらっても良いと思う。
・インターンでの実験内容や結果の考察について自主的に考える姿勢がやや低く、自分で考えるより先にこちらにアドバイスを求めることが多かったです。人のアドバイスを貪欲に吸収することができるので、これからの伸びしろは大きいと期待しています。
・自身で達成しようという責任感が高すぎるがあまり、助言を乞うタイミングがやや遅くなってしまう点があげられる。周囲を積極的に頼っていただければ、より一層活躍できるのではないかと思った。
・今後の成長・改善の期待に関しては、「コミュニケーション能力」の中の「発信」と「発展」する能力強化です。「いいと思います」「大丈夫です」など、独自の意見がないニュートラルな回答が多いと感じ、ニュートラルな意見故に議論が終了してしまうケースが多かったです。企業では、社会課題の問題解決のためにチームで議論を行うため、問題解決のための建設的な意見を求めます。独自の意見を持って「発信」「発展」させ、チームの協働につながることを期待します。
インターンシップの受け入れ企業の方からも、インターンシップ参加者の成長を後押しするような声が多かったです。
本連載は今回が最終回です。皆さんが研究インターンシップに参加するきっかけや参考になれば幸いです。