【Researcher’s Café】”研究インターンシップ経験者と話そう!”を開催いたしました。
2024年3月8日(金)に【Researcher’s Café】”研究インターンシップ経験者と話そう!”をオンラインで開催いたしました。
【Researcher’s Café】はアカデミアでの将来へと第一歩を踏み出す学生たちを後押しするための企画です。”マイクロ”パネルディスカッション形式で、アカデミア研究者を目指す博士課程の学生が直面している疑問・不安・悩みを、先輩アカデミア研究者や研究インターンシップ経験者にカジュアルな雰囲気で相談できます。
ここでは、研究インターンシップ経験者のパネルディスカッションの内容を一部ご紹介します。
Q. 大学と企業の違いをどこに感じた?
●企業の研究では、解決したい問題がまずあり、その解決のためにやりきる力が必要。
●「ゴールは、クライアントに喜んでもらえることだ。」と言われたことが印象に残っている。
●目的意識の違いが一番印象的だった。大学では、こういう問題を解きたい、わからないことを解明することだが、企業では製品化がゴール。スピード感が違う。
Q. 大学院の研究で身につけた能力が企業で発揮できた経験、あるいは企業での経験がその後の研究に活きた経験は?
●企業の研究は一人でやるものではなく、できる人に頼むこともある。強いチームを作ることも自分の力だと考えて良いと思うようになった。
●行き当たりばったりの実験の進め方ではなくて、研究の計画を組むサイクルが身についた。ラボにいなくても、実験の全体的なアウトプットは落ちないようなマネジメントのやり方がある。
●大学院で時間をかけて蓄積したスキルは、自分としては当たり前のものだが、インターンシップでは、オリジナリティのあるスキルとしてとても評価され、自分は社会にとって有用な人材になったことを実感できた。
Q. 研究インターンシップのきっかけは?
●アカデミアの中に閉じこもっていると、社会からどのように評価されているのか見えてこない。自分がやっている分野で既に製品化している企業が、実際にどういう考えで研究に取り組んでいるのかを知り、今後研究方針を立てる上で役立てたいと考えた。
●進路選択の判断材料にしたかったため、自分が最も関心のある企業を選んだ。第一志望の企業には、自分のやりたいテーマはなかったが、コーディネーターの先生から勧められて、第一志望の企業にテーマ提案型で受け入れを検討してもらった。
Q. 進路決定についてどう考える?
●企業にもアカデミアにもいずれも長所短所があると、よく考えるようになった。自分がやりたいことに対して、どれだけ自分の意思が反映されるかは、仕事をする上でのモチベーション維持に重要。
●博士号取得の段階で、今後の人生を全てアカデミアか企業で過ごすかを最終決定する必要はない。そう考えると、多少気が楽になる。
●企業での研究も楽しかったが、インターンシップを経験して、何故アカデミアが楽しいか、その理由がより明確になった。自分の名前で成果を世に出せることや、人の話を聞いてすぐ試せること、世界中の人と議論して理解を深めることができることが、自分は楽しい。
C-ENGINEでは、今後も博士課程の学生を後押しできるようなイベントを実施していきますので、ぜひチェックしてください。