【博士進学の困りごと#3】就職、どうしよう…?


大学生、大学院生の最大の悩みの種、就職。
博士進学を考える際にも「アカデミアは狭き門」「博士の就職は厳しい」という声は嫌というほど耳にしてきたかと思います。そこで今回は博士号取得後の進路を考えるための参考となりそうな情報を紹介します。

博士号取得者の進路状況

まず、令和6年の調査より、博士課程修了者の就職率*は70.0%でした。これは、学部卒業者の76.5%、修士課程修了者の78.5%と比べると低くなっています。
(引用:学校基本調査-令和6年度 結果の概要-:文部科学省
*自営業、無期雇用、有期雇用の労働者

また、博士課程修了者の1.5年後の雇用先の内訳を以下に示します。大学等への就職が最も多いですが、その次が民間企業となっています。
(引用:NISTEP 博士人材追跡調査—第4次報告書—

文部科学省では現在「博士人材活躍プラン~博士をとろう~」として、博士人材がアカデミアのみならず、多様なフィールドで活躍する社会の実現に向けて、産官学の連携を通じて取り組んでいます。
(引用:博士人材活躍プラン~博士をとろう~

博士就活のリアル

日々の研究活動の合間に就職活動を行うことになるので、学部生や修士と比較して時間の制約が厳しいです。就職活動のスケジュールも画一的なものがなく、雇用形態や業界、分野によって異なります。就職活動が本格化する学部3年生や修士1年(卒業前年度)に該当するのが、博士後期2年なので自身の研究の進捗状況と併せて就職活動への時間と力の割き方を調整する必要があります。

また、博士号取得を配慮した雇用・報酬体系を有する企業がある一方で、そのような配慮のない採用を行う企業もあります。産官学が連携して博士号取得者の多様なキャリアパス支援を行ってはいるものの、まだまだ十分ではないと考えられます。

博士後期課程の就職活動については、先輩や指導教官、大学のキャリアセンターなどに話を聞くとより分野に即した具体的な話を知ることができると思います。博士後期課程の場合は積極的かつ計画的な就職活動が、学部生・修士以上に重要になってきます

進路を考える材料としての研究インターンシップ

C-ENGINEが行っている研究インターンシップの参加学生の利点の一つに、「企業の研究活動の現場を知ることができた」という声があります。本インターンシップを通じて自身の適性を確認して、インターンシップを受け入れてくれた企業への就職を決心した学生の例もあります。

同様に、「研究者としての視野を広げる機会になった」「自身の研究能力の力試しの機会になった」という声もあり、アカデミア志望の学生にもおすすめできます。

まとめ

この記事では、博士号取得後の就職についてまとめました。

博士号取得後のキャリアパスの多様化に向けた取り組みが産官学で行われています。博士後期課程の場合は積極的かつ計画的な就職活動が、学部生・修士以上に重要です。
進路選択のための一歩を、C-ENGINEの研究インターンシップで踏み出してみませんか

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