トランスファラブルスキルRISEについて

大学や国の研究機関や企業の研究所等での研究職を将来のキャリアとして考える場合、あるいは、研究職以外で、自分の能力を発揮できる仕事を探す時、これまでに身につけてきた知識やスキルを棚卸する、つまり、点検して自己評価する必要があります。この時、評価項目の具体的なリストがあると便利だと思いませんか。C-ENGINEでは、そのようなリストとして、トランスファラブルスキル『RISE』を提案しています。

『RISE』は、自立した研究者に必要な能力、資質、行動特性を、 研究遂行に関するスキル(R)、知識・知的能力(I)、他者や社会との関係に関するスキル(S)、自己開発に関するスキル(E)の4つのドメインに分類し、わかりやすい言葉で表現したものです。『RISE』の各項目は、研究活動の中で意識し、明確な意図を持ってトレーニングすることによって、研究以外の仕事においても役立つスキルです。まさに、トランスファラブルなスキルなのです。

研究インターンシップでトランスファラブルスキルRISEを身につけよう!

C-ENGINEでは、研究者が自立するために必要なスキルセットを「トランスファラブルスキルRISE」とし、研究インターンシップでの能力向上の目標設定のフレームとして活用しています。

特に、『RISE』の「S」や「E」は、大学・企業等の異分野の研究者や、研究以外の様々な人々と協働して科学と社会のための統合された知識を開発するようなときに必要なスキルです。こうしたスキルは、例えばC-ENGINEのインターンシップ等で、大学という枠組みから飛び出してトレーニングをする方が効果的なものもあります。

RISEにて列挙されている各能力は、研究を進めて行くうえでも、キャリアを切り拓くためにも必須の資質とされますが、個々人の能力向上のためには、まず、

  • 自分がすでにもっている能力と、その能力の程度
  • 足りない部分・伸ばすべき部分はどこか

を自覚し、意識的に能力開発に取り組んでいく必要があります。

すべてのスキルを網羅することは難しいことですし、それぞれのスキルにおいてその能力の程度もさまざまです。大事なことは、定期的にこういうスキルがあるということを意識した上で、自分自身がどのスキルを重視して能力開発に取り組んでいくのか、今現在の自分の課題に気づくことです。これらのスキルを磨く一手段として、研究インターンシップの活用をC-ENGINEでは推奨しています!

研究者として自立するために必要とされるトランスファラブルスキルRISE

C-ENGINEではRISEスキルセットを評価書に活用しています。

C-ENGINEの研究インターンシップ参加を希望されている学生様でこのRISE評価をご希望の場合は、
C-ENGINE事務局までご連絡をいただければ、評価書・説明書セットをお送りいたします!

RISEスキルセットダウンロード

*成功する研究者の総合的な能力開発にご興味のある方は、英国のVitaeが開発した「Researcher Development Framework」もご参照ください。